見利而忘其眞。
利を見て而(しこう)して其の真を忘る。
目前の利益にとらわれると、自分の真の立場が分からなくなる。
荘子が雕陵(ちょうりょう)という園に遊びに行った。大きな鳥が飛んできて、動こうとしない。射ようかと見るうちに、動かない理由が判明する。カマキリを狙っているのであった。更に見ると、カマキリは木陰のセミを狙っている。それと知らないセミはジージーと鳴いて楽しんでいる。生きとし生けるものは、利益があると、熱中して自分の立場を忘れてしまう。セミもカマキリも鳥も目前の利益に心を奪われ、自分が今何に狙われているかも知らずにいる。
この話にはオチがある。万物はみんなこういうものだ、と荘子は悟ったつもりになっていた。すると、「そこにいるのは誰だ。この庭には勝手に入ってはならん!」と後ろから庭番の声。荘子もまた、利を見て自分の立場に気付かなかったというのである。
借金を
してでも「宴」
やるギリシャ
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『いざ見ろ、食い気学(イザミロクイケガク)』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:家計の消費や企業活動の分析を通して経済全体を分析する。