ほぼ真っ直ぐな福島保木トンネルが完成するのは、1999(平成11)年のこと。それ以前は、トンネル北東の御母衣湖西岸がR156のルートだった。日照岳(1751メートル)から延びる尾根が幾筋も急激に湖に落ち込む地点であり、その傾斜は新潟県の「親不知」を彷彿とさせる。1960(昭和35)年のダム完成と同時に供用を開始。屈曲が連続し、幅員が狭隘だったのはそのため。スノーシェッドとトンネル3本とが連続することもあり、大型車同士は離合不可能というおまけまでついていた。R156最大の難所に光が差すのは、皮肉にも著しい老朽化。バイパスの必要性が叫ばれ、日の目を見たのが福島保木トンネルという訳だ。時間が短縮され、対向する大型車の通行もスムーズとなった次第。南側から差し掛かる場合は右側(北側からだと左側)に注意していると、旧道がちらっと見える。過去に3度通ったが、現在は車両通行止め。何かと白い目で見られがちな公共事業だが、有り難さを実感させられる場所のひとつである。
太郎を手なずけ一郎の手にカネふりつむ
太郎の顔立て太郎の名前に箔ふりつむ
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『土庫、談合(ドンゴダンゴウ)』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:もってのほか。