本日は、時代劇『水戸黄門』の主題歌『ああ人生に涙あり』についての話題。出だしの「♪人生楽ありゃ苦もあるさ」の歌詞を「雲あるさ」と思い込んでいる向きがあるのだという。慣用句「楽あれば苦あり」に馴染みがなかったことによる誤解だろうが、心配は要らない。そういう類の話は、昔も日常茶飯だったからである。例えば、かつては卒業式での定番だった『仰げば尊し』。歌詞の「♪今こそ別れめ」を同訓の「♪今こそ分かれめ」と思い込んでいた同輩はいくらでもいた。『故郷』に出てくる「♪兎追ひし彼の山」にしても、「♪兎美味し鹿の山」と誤解。大いに食欲を刺激された方もあるやに聞く。推測だが、『赤とんぼ』の「♪負われて見たのは」を「♪追われてみたのは」と思い込み、『逃亡者』の気分を味わった方もいるに違いない。当今も勘違いは健在ということ。別な意味に聞こえる同類の存在を知り、少々安心した次第。誤解のタネは実にタフ。「適当な温度」も「水」も必要なし。身の回りに酸素さえあれば、時代を越えてどこでも「発芽」してしまうようだ。
戸建てでは叶わぬ眺望三十里
夕日に向かうvapor trails
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『本人が指示（ホンニンガシジ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：お西。
