まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

見ならひするもの

「欠伸。兒ども。なまけしからぬえせもの」
杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』二百八十五段。
「見ているうちに伝染するものは、あくび。それと子供の猿まね。よきにつけ悪しきにつけ、大人の言動をすぐ子供はまねたがる」
あくびは、確かに伝染する。子どもの視線の先には、見習うべき大人が常にいたということだろう。現代ならメディアの流す番組やCM、アニメやゲームが相当する。どういう訳か、3つ目の現代語訳は無視されている。「えせもの」は「似非者」だろう。『古語辞典(旺文社)』が挙げる意味は、「にせ者」「教養のない者、身分の低い者」「ばか者、無法者」「したたか者」の4つ。「伝染する」のだから、少納言が意図したのは最初の2つだろう。「なま」は「少し」。「けしからぬ」は「怪しい」というところか。


   墓地を売る
   片手間に開く
   三部経


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『笹鹿、探知機(ササカタンチキ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:王将。