まちゃつの徒然日記

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おほきにてよきもの(2)

「くだ物。うし。松の木。硯のすみ。をのこの目のほそきは女びたり。又かなまりのやうならんもおそろし。火をけ。ほほづき。山ぶきの花。さくらのはなびら」
杉本苑子氏による現代語訳で味わう『枕草子』二百三十三段の続き。
「大きい方がよいもの。くだもの、牛、松の木、硯の墨、男の目もぱっちりと、大きい方がりっぱに見える。細い目は女のようだ。だからといって、金属のお椀みたいなのも大きすぎて怖い。それから火桶、酸漿(ほおずき)、山吹の花。桜の花びらも大きいほうが見栄えする」
大きなくだものと言えば、石川県特産のぶどう「ルビーロマン」。今年の初競りでは、一房55万円(一粒1万8千円!)が出たと聞く。大きな牛が立派な車を引くのは、地位の象徴。現代で言えば、大排気量のリムジンといったところだろう。米大統領専用車だと、ドアの厚みは20センチほどもあり「窓のある戦車」の異名を持つ。「男の目には糸を引け、女の目には鈴を張れ」が当たり前だと思っていたら、少なくとも少納言の好みは違うようだ。


   年二度の
   「息継ぎ」以外は
   仕事漬け


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『叱られ、捨つ(シカラレスツ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:厚かましく悪賢い人。