府立病院裏の路地を散歩した昨秋のこと。後ろからにぎやかに談笑する子どもの声が近づいてきた。左側によけると、現れたのは小学４，５年生と思しき６人組。男の子ばかりで、みんな自転車に乗っている。追い越しざまに「中央公園、行くやろ？」「カズマ、エエ巡り合わせやなァ」「奢ってもエエけどな」などと聞こえてくる。大人びた言葉遣い「巡り合わせ」にはびっくり。小学生なら「ラッキーやなァ」くらいが普通だろう。行ってしまったと思ったら、ものの１分もしない内に追いついた。右カーブが終わった辺りで溜まっている。仕舞屋脇の自販機で飲み物を買うようだ。１人が千円札（！）を取り出し、５人が取り囲む。が、何の呪いか、紙幣は吐き戻される。ポケットに入れている内に「ヒデヨ」に皺でもついたか。自販機は受け付けてくれない。何度か繰り返していたが、しびれを切らしてしまったらしく「こいつ、呑み込まんねん！」と叫ぶと、２度蹴った。「壊れるでェ」の声が上がり再度やり直すが、結果は同じ。「何で呑み込まんねん、こいつ。泣かしたろか！」が飛び出したのはその直後。やはり、小学生である。これからの自販機には「有り難うございました」の外に、振動センサーと連動する「うぇーん」の泣き声を装備する必要があるかもしれない。
八億を
借りて海老鯛
五十億
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『お芋らしい和田（オイモラシイワダ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：独りで笑っている。
