まちゃつの徒然日記

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本居宣長記念館(3)

荷田春満(かだのあずままろ:伏見稲荷大社神職。江戸に下り、武士に歌学や神道を教授。後に幕臣)、賀茂真淵(かものまぶち:春満の門弟で宣長の師。浜松生まれ。万葉集を研究。江戸に移り、国学を教授)に続き国学を大成したのが、宣長(1730〜1801)。ライフワーク『古事記伝』は、現在でも古代研究の典拠。文書が多い展示の中で目立つのは、17歳での大作「大日本天下四海画図」。国の重要文化財。本州、九州、四国を中心に描き、北海道は渡島半島の一部が描かれるだけ。縦1.2メートル、横2メートル弱とかなり大きい。比較的詳細なのは、本人の出身地の伊勢の外、京、大坂、江戸、長崎、薩摩、出雲、東海道、西回り航路など。反対に、土佐、阿波、豊後、飛騨、下北半島などは大雑把。紀伊半島など、尾鷲以南が極端に小さい。情報が得にくかったのだろうが、四国は最悪。文字を消し位置をずらせば、誰にもそれとは分からない形である。形やバランスが悪いものの、本州や九州はそれらしく見える。ところで、55歳の伊能忠敬が『大日本沿海輿地全図』の実測を開始するのは、宣長が存命中の1800年。ほぼ同時代を生きた2人だが、地図に関しては「15年後輩」が「巨星」を凌駕している。伊能図を精密時計にたとえるなら、「天下四海図画」は日時計レベル。もっとも、これで宣長の値打ちが下がる訳ではない。入館料大人400円。JAF会員証提示で100円の割引がある。


   サブちゃんも
   カネ二つだった
   のど自慢


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『疑惑要らず(ギワクイラズ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:真価を悟らず、訳もなく嫌う。