「鳥取の大富豪」のほら話が極端。金を減らすのに難儀している、などと吹く。夜盗18人の襲撃を受けたのは、先日のこと。おとなしく千両箱を渡したため、番頭以下店の衆はみんな無事。東の空が白み始めた頃、どれほど減ったか蔵を確認すると「アカンもんやなァ。たった85しか減ったないのや。盗人も割と欲のないもんじゃと思うてなァ。はァ、はァ、はァーッ」という具合。面倒だからか、鳥取弁は登場しない。「盗人も割と欲のないものだらァ」とか「欲のないものだっちゃ」とか演じられてもよさそうだが、そうはならない。丸い漬け物石は持ち運びにくい。奉公人が厨房で足に怪我をしたと聞くと、代わりに千両箱を10個放り出す。しばらくすると、1つずつ減っていく。気をつけて見ていると、「出入りの者が、ひとつずつ担げていきよりますのや。貧乏人は、罪のないことをすると思うてなァ」再び「はァ、はァ、はァーッ」が繰り返される。亭主の「お屋敷もさぞ広いんでしょうなァ」には、番頭に案内されて新築した離れを見に行こうとするシーンが登場。奥の庭を行けども行けども到着しない。夕暮れを迎え、さすがに心配になる。いつ着くのか確認すると「明け方には」との返事。諦めて母屋に帰った、などと宣う。船場や島之内で使われていた生粋の大阪弁が聞けるのも、古典落語の醍醐味である。
病名も患者も増えて国悲鳴
医師の金蔓団塊世代?
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『餅焼くし酔う日(モチヤクシヨウヒ)』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:十分良く知っている。