Y中たこ焼き君にエールを送るファンタジーの９回目。
清掃時に最も気を遣うのが、大隊「週番室」。本当に大変なのは入室してからだが、入室するだけでも一筋縄ではいかない。学生は、学生舎（寮）の位置により第１大隊から第４大隊のいずれかに所属する。各大隊は４個中隊から成り、更に各中隊は３個小隊から成る。小隊は概ね３０〜４０名。「週番」というのは、１日に２度行われる点呼で員数や健康状態をチェックし風紀の維持に当たる係。名称の通り、１週間交代。大隊、中隊、小隊の別がある。一番煙たがられているのが、外出のための容儀点検や外出者・帰校者のチェックに当たる大隊週番。トップは日替わりの当直自衛官。次いで４年生が務める週番。その下に３年生の務める週番付が３名いる。この週番付が赤鬼青鬼。人員チェック係、電話や宅急便の対応に当たる庶務係、放送係を分担している。入室の際には必ずノックし、大声で許可を得るのがしきたりの小原台。唯一の例外が大隊「週番室」で、ここだけはノック厳禁。近づくだけでもナーバスになるのに、取っ掛かりとなるノックをしてはいけない。「入ります！」に続く口上を「予行」する内に、１年生の緊張感はマックスとなる。無意識の内に「御法度」のノックをしてしまい、気付いても後の祭り。「誰だーッ！」の怒声の後は、こってり「指導」を受けることになる。汗みずくになって共用部の清掃に当たる１年生と指導に当たる２年生を尻目に、居室では４年生が悠々と新聞を読んでいたりする。購読料は割り勘。だが、１年生が読めるのは就寝間際のわずかな時間。見出しを目で追うくらいがせいぜいとか。
億近く
つぎ込んだのか
植毛に
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『みんな知恵買うよ（ミンナチエカウヨ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：『民約訳解』。
