１９９１年制作。『コロンボ』の５７作目。高校生の時給が１２００円を超えても、マックがスタッフ募集に苦労していた嘘のような時代。日本全土の地価合計額で、アメリカ本土が２つ買えた不思議な時代でもある。その後、不動産バブルは崩壊した。邦題は、作中に登場する架空のテレビ番組名。長すぎる原題名“CAUTION:Murder Can Be Hazardous to Your Health”「注意：殺人はあなたの健康に危険を及ぼします」が敬遠され、差し替えられたのであろう。毒薬を仕組んだ煙草が「凶器」であり、被害者はチェーンスモーカー。箱の注意書き“CAUTION:CIGARETTE SMOKING MAY BE HAZARDOUS TO YOUR HEALTH”「喫煙はあなたの健康に危険を及ぼすこともあります」をもじった原題名も捨てがたい。そのままの方が、作中の別のパロディと合わせて楽しめたとも思う。聞き込みのため、コロンボがビデオ店に入ろうとするシーン。入口で若い女性から「ちょっとおじさん、そのレインコートの下見せてくんない？」と変態扱いされる。地中海性気候のLA（冬でも日中は摂氏２０度近くまで上昇）でコートを手放さないものだから、あながち的はずれな指摘とも言えない。実際、被害者宅の隣に住む男の子は半袖姿！ 店内では、瓜二つのコートを着た男性客と遭遇。シワの具合までがそっくり。ビデオを手にした件の客に先手を打たれ「お互い今夜が楽しみよね」と声をかけられもする。ポルノ愛好者に「同類」扱いされるが“Good grief.”「いやはや」「やれやれ」とつぶやいたりはしない。コロンボの衣装ネタは度々登場するが、上の部類だろう。
ご「過労」に
なるまで筋トレ
続ける愚
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『返事の方、ノン！（ヘンジノホウノン）』
それでは、本日のシャッフルクイズ。
ヒント：明智光秀。
