『刑事コロンボ』に出てくる架空のAV作品。人気TV番組「犯罪警報」の司会者(ジョージ・ハミルトン)は、クリーンなイメージを売りにしている。若い頃AV男優だった過去を隠していたが、本来なら司会者を担当するはずだった、ニュースキャスター(ピーター・ハスケル)にその事実を知られてしまう。司会を降りないのであれば過去を暴くと脅され、煙草に仕組んだニコチンで愛煙家のキャスターを毒殺するという出だしである。AV作品“Holly Does Houston”の日本語台本は「ホリー・ヒューストンを総なめ」(額田やえ子翻訳)。他動詞“do”にはその類の「行為をする」の意味もあるから、プロの凄業には脱帽せざるを得ない。残念なのは、読点とすべきところを中点とした点。英語の台本を知らない声優陣は全員、冒頭部分を人名の如く演じている。惜しまれるが、当然の帰結。関脇が活躍中のスポーツ紙の見出し「横綱・大関陣を総なめ」と似たものとなってしまった。「ホリー」は主語であり「ヒューストン」は目的語である。この2語は並立の関係にはない。せめて、「ホリー、ヒューストンを総なめ」とできなかったか。玉に瑕。翻訳は素晴らしいのに、興ざめな中点である。
東二里
西は八里の
雨視程
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『とうとうアカン(トウトウアカン)』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:ワンアウト、ツーアウト、…。