まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

大回り(21)

笠置の線路脇にはサクラが多い。10月上旬故、涼しさにはほど遠い。葉も鮮やかな緑がくすんだ程度である。紅葉にはまだ早い中を242Dは加速していく。駅付近には歴史を感じさせる入母屋造もあるが、切妻が目立つ。強風とは無縁の地か。車窓から眺めただけだから、憶測の域を出ない。岩だらけの河原ばかり見ていると気付きにくいが、対岸にはR163の笠置トンネルがある。茶色い壁に囲まれた黒い半円だが、見えるのは一瞬。全長700メートルほどだから、車なら通り抜けるのに1分もかからない。初めて笠置に来た40年前にトンネルはまだ建設されていない。自転車にテントを積んで生駒を越え、「七曲がり」と呼ばれた隘路に差し掛かったのは夕暮れ。名前の通りカーブが多い。歩道無し。対向車はもちろん、後続の車にも気をつけながらのアップダウンはひやひやもの。見知らぬ方から「頑張れよ!」の声を頂いた地点でもある。本当に怖かったのは、ドライバーの方か。当時を知る者から見れば、「普通に」走れる状況は有り難い。笠置トンネルは、正に「どこでもドア」級である。車両通行止めになった旧ルートが車内からも覗ける。思わずシートから身を乗り出してしまった。


   三振のダルの記録を二十年
   続けても尚ライアンを抜けず


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『海深刻よ、言えよ(ウミシンコクヨイエヨ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:王貞治が最初。