まちゃつの徒然日記

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亀の瀬(2)

最初に造られた大和川右岸のトンネルは、地すべりで崩壊。大和路線は不通となった。1932(昭和7)年のこと。本年4月下旬にも浜松市の茶畑で同類が発生したから、記憶に新しい。一見したところ崖崩れに似るが、全くの別物。地すべりは地下水の豊富な場所に発生。地下にある「すべり面」と呼ばれるつるつるの面を地下水が流れることにより、山塊が重力に従い移動する。速度は緩やかであり、年にミリやセンチ単位のことも珍しくない。暮らしやすい場所のため人家が密集しやすい。家の柱や壁に狂いが出て初めて気付く住民も多いと聞く。信貴山二上山とに挟まれた亀の瀬で発生する地すべりは、茶畑のそれと比べると規模に雲泥の差がある。旧大和路線やR25だけでなく、大和川そのものが地すべり地帯に載っかっているからだ。奈良盆地に降った雨が大阪平野に流れ出る狭窄部に位置していることもあり、誠に厄介。対策工事を施さなければ、川底は隆起し続ける。行き場を失った水で洪水が発生したり、交通が遮断されたりすれば、控え目に見積もっても5兆円近くの経済損失が発生するという。国交省近畿地方整備局が「亀の瀬地すべり資料室」を開設している。月から金の9:00〜17:00。見学無料だが、要予約。


   「学問の自由は、これを保障する」
   川柳もどきの二十三条


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『松井に教えな(マツイニオシエナ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:どうにも処理できない。