親なら叱責して当然のシーンだったが、DQN夫婦は「神様」気分に浸っている。見積書に釘付けで、成り行きに任せるばかり。目隠しされ前方しか見えない馬車馬でも、耳くらいは聞こえている。己のガキの狼藉を止められないようでは、ウマ以下だろう。いくら「神」が偉くとも、店側にだって「信教の自由」は保障されている。オーナー店長なら、最終兵器「おとといおいで」を発動してもおかしくないと思われた。客の気分次第だが、翌日以降に来店しようと思えば不可能ではない。が、「おととい」となると、可能性はゼロ。慣用句「おとといおいで」は「二度と来るな」の意。だが、平社員はもちろん、店長だって被用者。子どもに注意はしたいが、客を失いたくはない。辛い立場。喉まで出かかっていたであろう、決め台詞を吐くことはなかった。仮にDQNに言ったとしても、意味は通じまい。「タイムマシン、貸して!」と返されるくらいがオチ。ディーラー社員は「人を見て法を説け」の境地に達していたか。気持ちを抑え、言いたいことばを呑み込んだ。
パー券を買ったつもりの散財で
たまのドライブフレンチ味わう
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『今日、視察(キョウシサツ)』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:サラ系4歳馬、二千メートル。