まちゃつの徒然日記

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告知なし(2)

「不治の病に冒され死期が迫っている患者に、余命を告げるべきか否か」K小6年に転入した春、月曜1時限目の道徳がちょっとした討論会になった。真剣に考えさせられたから、半世紀が経過した今でも内容を忘れていない。もっとも、こんな「重い」テーマを児童が自発的に選んだりはしない。話題を振ったのは、担任のM原弘先生である。当時の小学生はALSなど知らない。患者は末期癌で余命三月という設定になった。家族に伝えるという点では誰からも異論は出なかったが、本人への告知となると意見が割れた。告知派と非告知派とがほぼ拮抗。患者に悔いが残らぬように時間の余裕を与えるべき、が告知派の主張。体が動く間に片付けておきたい事柄があるだろう、との推測からである。一方、非告知派は、絶望して自殺に及んだり、自暴自棄となり平常心で過ごせなくなる可能性を指摘した。時間内に意見の収束を見ることはなかったが、11歳でも成人に負けぬしっかりした考えを持つ子どもはいるものだ。ただ、自分が患者だったらという条件が付くと一変。告知を望む意見が8割を占めた。自身を「強い」と意識する児童が多かったせいだろう。当時のまちゃつは告知派。だが、実際には「弱い」人も多い。「希望」のある無しは相当のウエイトを持つ。「告知なし」も場合によりけり、と思う今日この頃である。


   国債
   売り起きる前
   決めるべし


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『暗記永遠(アンキエイエン)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:不思議な縁