まちゃつの徒然日記

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『徒然草』第百四十二段

思い遣りとは無縁と思える者も、たまにはよい一言を放つものである。荒々しい田舎武士であり、恐ろしそうに見える男が、同僚に向かって「お子さんはおいでですか」と尋ねた。「一人も持っておりません」という返答に、「それでは、情愛というものはお分かりになりますまい。冷たいお心でいらっしゃるだろうと思うと、たいそう恐ろしい。子を持ってこそ、万事について情愛が自然に思い知らされるのです」とコメントしたという。正にその通りである。親子間、夫婦間の心情というものがなければ、こんな無教養の田舎武士の心に慈悲心が起ころうか、いや起こりはしない。親孝行する気のない者も、子を持って初めて親の深い志を思い悟るのである。

『おそ松くん』に「スモッグ一家の親分」というキャラがいる。手下を何人も抱える暴力団の親分で、キセルが手放せないヘビースモーカー。首から上は常に煙に包まれているから、表情も人相も不明という設定である。ところが、この強面の親分にアクシデントが発生。屋外でにわか雨に遭い、煙草の火が消えてしまう。顔を覆っていた煙が消失。普段の振る舞いとは似つかぬ、かわいい顔つきが露見するというストーリーだった。赤塚不二夫も『徒然草』の読者だったか、と思わせる作品である。
Happy birthday,Y美さん。


   サーバーのつもりでいても江戸の目は
   ただの端末日本ミシン


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『ドナウの千尋が恋(ドナウノチヒロガコイ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:完璧。