まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

全米桜祭り(2)

高峰博士の友人にエリザ・ルアマー・シドモアがいる。オゥバリン大学出身の著述家で地理学者。ナショナルジオグラフィック協会理事となった初の女性。米国に日本のサクラを移植しようと考えた最初の人物であり、ポトマック河畔をサクラの名所に変えた最大の功労者といえる。第27代ウィリアム・タフト大統領の妻ヘレンとも親密。現在は美しい桜並木となっているイースポトマック公園も、元は沼地。しかも当時は埋め立てられた直後である。彩りを添えたい希望を大統領夫人が持っていることを知るや、サクラの植樹を助言。宿願の達成に目処をつけた。当初はワシントンの苗木千本(後に2千本に倍加)も高峰博士のポケットマネーで賄われる予定だったらしい。サクラとの縁は、兄ジョージ・シドモアが日本で領事を務めたこと。1885年、花見に出かけた向島でサクラの美しさに感動。何とかして移植できないか、思案を始めたらしい。帰国後にサクラの植樹をワシントンの公園当局に掛け合うが、あっさり断られてしまう。新しいことを嫌うのは、どこの役人も同じ。「サクランボを取りに子どもが木に登ることも考えられる。川にでも落ちたら危ないだろう」「サクランボのならない種類だから、心配ない」「そんな役に立たない木を植えてどうするつもりだ」というようなやり取りが交わされたらしい。以後20年に渡って働きかけを継続。大統領夫人の希望として成就するのは、1909年のことである。


   フワッとなど
   してはおらぬと
   民意言い


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『欲しい謡いだ(ホシイウタイダ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:自由勝手に存分にする。