１１：１４、無人駅の山中渓に到着。降車客２人のみで、乗ってくる人はいない。線路脇にはソメイヨシノがずらり。高架化前の阪急園田駅に雰囲気が似る。桜の回廊と化す時分とは裏腹に、ホームはガラーンとしている。天辺が少し色づくが、紅葉にはまだまだ。それなりに情趣もあるが、観光客は集まらない。「花は盛りに、月は隈なきをのみ見るものかは」の境地に達する一般ピープルなど少ない。と言うか、期待する方が無理。隣の紀伊駅までは８．１キロ。阪和線で最も駅間距離が長い。手すきとなった車掌が先頭車両に登場し、一礼。「トフコさん、検札やでっ」と囁いたのに、そのまま通り過ぎてしまった。ダイヤグラムに旅程表も持参している。提示し「１２０円で大回りしてますねん！」と応じるつもりが、拍子抜け。１１：３０、和歌山着。奈良行き４４８Tの乗車時間は、ほぼ３時間。用を足しておきたい。地下通路で出会った女性車掌に尋ねると、これから乗車する７番線ホーム南端にもあるという。先がすぼまったホーム先端に設えられたからか、「個室」１つのこぢんまりした仕様。向かいの５番線には、１１：４５発の３４５M御坊行きが停車中。きのくに線塗色（青緑と白線）に独特の４灯は、１１７系である。
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それでは、本日のシャッフルクイズ。
『あんたらも撒き餌（アンタラモマキエ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：江戸時代の剣客。
