まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

国土地理院(3)

1時間の3600分の1である「秒」は、時間以外に経緯度の単位としても用いられる。1度を3600で割って得られる点では似ているが、同じ1秒でも地球上の位置により距離はかなり異なる。赤道半径は極半径より長く、厳密な計算は素人の手に負えない。地球を半径6400キロの球体として概算し、緯度1秒の距離をメートル単位で考えてみよう。直径に円周率を乗じて求めた子午線の長さを360で除し、更に3600で除したものとなるはずである(6400000×2×3.14÷360÷3600=31.0123)。およそ31メートルという値が得られる。経度1秒に移ろう。赤道上であれば緯度と似た数字になるが、こちらはちょっと厄介。同じ経度1度でも、高緯度になるにつれて幅は狭くなり極点では零となってしまうからだ。国土地理院は、ほぼ北緯36度に位置。36度線が地球を一周する距離を求めてから緯度と同様に360で除し、更に3600で除せば経度1秒が求められるはずである。肝心の北緯36度線が描く円の半径は、三角比の表でコサイン36度に当たればよい。0.8090…が得られるから、それに6400キロを乗じればよい。計算すると、およそ24メートルということになる。この1秒を体感できるのが、展示館東にある「地球ひろば」。直径22メートルの日本列島球体模型があり、その外側に標石が設置されている。国土地理院での1秒は、緯度が30.82メートル、経度が25.01メートル。まちゃつのいい加減な計算だから、経度では1メートルの誤差が出た。が、緯度では専門家の精緻な計算に0.19メートルにまで肉薄。当たらずとも遠からず、というところか。


   目に塵が
   次々に入る
   野分かな


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『本気、儲かるよん(ホンキモウカルヨン)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:内分泌攪乱物質。