精緻な地形図に出合うと思わず引き込まれてしまう。等高線を追う内に自然と地形が立体的に浮かび上がる。３D眼鏡など不要。耕地の利用状況や家屋の立地を見れば、暮らしの一端が覗ける。国土地理院のあるつくば市付近を昭和４３年版の地形図で見てみよう。低湿地と水利に恵まれない丘陵地とが交互に現れる地形。ほぼ南流する桜川、花室川、蓮沼川、谷田川それぞれの間に柴崎、妻木、平塚、栄、花室、古木などの集落が形成されている。いずれもが屋敷森を持つのは、筑波颪を避けるためだろう。針葉樹林の記号が目立つ。植えられていたのは荒れ地でも育つ松か、などと想像する。昼前にJAXAを後にし、訪ねたくなって半世紀に及ぶ国土地理院に向かう。もっとも、その頃の所在地は目黒だったけれど…。１９７９（昭和５４）年、つくばに移転。２００１年の中央省庁再編で建設省から国土交通省の所管となる。学園西大通りを北上。正門を入るとゆったりしたスペースが広がるのは、バスも入場するため。守衛の愛想が良いのもJAXAと同じ。ひょっとすると、関東では珍しい「なにわ」ナンバーのお陰か。右折して敷地南の駐車場に入ると、ここも広々。ぱっと見だが、収容台数は百を下らない。がらーんとしているから、来館者が少ないことが予想される。大混雑するJAXA駐車場と交換できればいいのに、と詮無きことを考えてしまう。
受信料なにわの四割支払わず
秋田の未納四パーセント
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『うち、いい湯つき（ウチイイユツキ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：喜んだり心配したり。
