まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

ブラツク発電所(2)

ダムの完成によりアンガラ川に出現した人造湖(ブラツク湖)は5400平方キロ(琵琶湖の8倍)。広大さ故、現地ではブラツク「海」と呼ばれる。結氷期以外であれば、上流のイルクーツクまでを水中翼船が往復。ただし、16港に停船し、所要時間は12時間! ブラツクダム堤頂(1.5キロ)には鉄路も敷設されている。タイシェトと日本海側に位置するソビエツカヤ・ガバニとを結ぶバム鉄道(第二シベリア鉄道)4400キロの一部である。このバム鉄道建設に、戦後60万人もの日本人捕虜が駆り出された。シベリア抑留という違法行為の理由になどならないが、対ドイツ戦線で失った労働力を補いシベリア開発を続行するためだったという。ブラツク・イルクーツク間には航空便もあり、こちらの所要時間は90分と短い。ただし、週に3便のみ。就航しているのは、プロペラ機アントノフ24。搭乗可能な乗客数は50人ほど。設計年次は半世紀以上前の1959年。飛行できているだけでも驚きだが、こんな「骨董品」でもロシアでは航空運賃が高め。長距離であっても下々が移動する際に利用可能な交通手段は、現在でも陸上か水上ということになる。ノロノロ運転の鉄道に乗客が絶えないのは、こんな所にも理由がある。庶民が気軽に航空機を利用できることが先進国の必要条件だとすれば、ロシアを先進国と呼ぶ訳にはいかないねェ。


   要らぬこと放つ「みこし」に担ぎ人
   職場放棄が脳裏を過ぎる


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『クマにおなり(クマニオナリ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:故郷の言葉遣い。