休日の取れない職場だったせいで好きな旅行は年に１，２回が限度。しかも混雑するGWやお盆に出かけるしかない。トフコさんの実家に帰省し始めた３０年ほど前、中国道が全通した頃の話。毎年目的地が同じだから、旅の「味付け」を変えたくなる。往復航空機だと無理だが、車ならルートを毎回変えられる。通過途中の都市で宿泊し、市内を巡るプランを実行するようになった。帰阪時にも、例えばR９経由で萩城址や足立美術館を見て回るという具合。行き帰りに３，４泊すると、宮崎滞在は４泊になってしまう。長居を期待していた丈母はがっかりしたのだろう。岳父に「さろきやるとよ」とこぼすのを耳にした。標準語に直すと、「ほっつき歩く」「ぶらつく」といったところ。「さろく」の語源は「為歩（しあり）く」。「あることをしながら歩き回る」の意と旺文社『古語辞典』にある。「庭に雀の為歩きけるを」の例文は『宇治拾遺物語』からの採録。九州では、鎌倉初期のみやびことばが生き続けている。
八窓が
深呼吸する
五月かな
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『アラ還巡る（アラカンメグル）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：写真の構図。
