戦後６８年になろうとするが、日本人はなかなか変わらない。生徒を指導中のT高校野球部監督の言動。（ああ、また言っている）と思ってしまい、ちょっと落ち込む。試合中三振した選手に「振るんじゃない！ バットをボールに投げつけろっ！」などと怒鳴っている。「ほめて選手の力を引き出す」として高野連から「育成功労賞」を贈呈されたとか。世の中は皮肉。こんなアドバイスで生徒が上達するとは思えない。プロ野球の結果を伝えるニュースを見ていても感じる。例えば、逆転サヨナラ打を放った選手がヒーローインタビューに登場したとする。よく耳にするのが「気合い」。「ここは何とかしたいと、『気合い』で打ちました」などと答えている。番組としては短い時間で「様になる」コメントを流したいのかもしれない。が、「気合い」さえ込めれば、選手は常に結果を残せるものか？ プロに限らずアマだって良い結果を出そうと必死に違いない。大抵は一生懸命プレーしているのである。「気合い」で片付くのであれば、バッターに限らずピッチャーだって苦労は要らない。ファンとしては「配球をどう予想して、何に狙いを絞ったのか」聞きたいし、打たれた側の裏付け発言も欲しい。ところで、機関銃で守備を固めた敵陣地に、三八式歩兵銃での突撃を強いたのは旧陸軍。敵戦車に応戦するのに、兵に「たこつぼ」作戦を強いたりもしている。精神主義を聞かされると、徒に兵を死に追いやった旧陸軍を連想して嫌ァな気分になる。
フワッとした
民意上手の
手から漏れ
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『歯医者転身（ハイシャテンシン）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：勝負の判定。
