３０歳前に家を建て、ローン地獄を味わっていた頃の話。住んでいたT麻町には各戸に有線放送のスピーカを取り付ける決まりがあった。行政サービスの一環故、費用は町の負担。粋な計らいなどと思ってはいけない。妙なる楽の音など決して流れては来ない。悪く言えば、強制的に奈良弁を聞かせるための装置か。役場からの広報に使用される外、自治会は元より町内の寺院からの放送にも使われる。小学校は大雨警報でも休校となるから、その連絡に使われたりもする。素人が放送するせいか、間違いは茶飯事。「自治会」の読みは「じちかい」だと思うが、「じじかいよりご連絡致します」などとやられる。これでは「ばばかい」も作りたくなってしまう。焼却場のダイオキシンが問題となった頃の案内には、爆笑させられた。「緑道でみだりに（むやみに）たき火をしないでください」と言うべきところを、「みだら（男女間の不品行な様）にたき火をしないでください」とやっている。素人が人前でしゃべる際には、原稿を用意したいものである。
石鎚の
三の鎖に
赤い花
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『偽という字（ニセトイウジ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：最高権力者が２人。
