「やすぶしん」と読む。『広辞苑』には「安い費用で家屋などを建てること。また、そうして建てたあまり上等でない建築物」とある。散歩の傍ら集合住宅の壁厚を目測。１５センチの１０階建てや２０センチの１２階建てに混じって、１０センチ（！）の５階建てが目に入る。分厚いカーテンで断熱を心がけたとしても、構造上冬に冷房、夏に暖房状態になるのは避けられない。光熱費に多めの支出を余儀なくされるだろう。お気の毒。経済状態のいい人は決して入居しないであろうから、世の中は皮肉である。我が垂直長屋は２０センチだが、低層で壁厚３０センチ以上の静かな部屋で暮らしている方もあるとか。同じ垂直長屋でも、こちらは江戸時代で言うところの「大名」長屋に相当。天守閣を凌ぐタワーマンションの５０階に入居しても、隣室の生活音に悩まされることもあるからだ。１０センチなら、さしずめ現代版「裏」長屋か。親の転勤が多く、今が生涯で１４度目の住居。足かけ９年を過ごした前回の住居は、賃貸。天然石を多用した玄関脇に２０畳ほどの共用談話室を設置。売り物の豪華さとは裏腹に、目につきにくい所は徹底して安い仕上げ。途中で畳の表替えをしたが、「これ以下の畳床はない！」というのが老職人の言であった。階高を低くし、壁厚は１５センチ。風が吹けば内装は音を立て、通風口から雨水が浸入する始末。地域性もあるのだろうが、玄関と家賃だけは一流。所詮は安普請の賃貸であった。４階下の同じ間取りにバファローズ４番の石井浩郎選手（現参議院議員）が入居。近所のコンビニで見かけることもあったが、あの狭い３LDKで素振りをしていたかどうかまでは寡聞にして知らない。
ヒロインの敵とはいえセゴどんに
痩せたキャストは「大河」無理筋
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『夜半、塔に（ヤハントウニ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：酒の異名。
