まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

『やわらかなボール』

2012年、全豪でベスト8に進出した錦織圭の活躍は記憶に新しい。余勢を駆って、全英でも3回戦に進出。昨年10月時点の世界ランクも15位と、自己最高位をキープ。そのニュースを伝えるリポーターの松岡修造だって、1995年は凄かった。ビッグサーブを武器に全英でベスト8に勝ち残ったのである。深夜のNHK中継にテニスファンの目は釘付けとなった。「修造しい」などと言われるが、国民を「熱く」した輝かしい経歴の持ち主。新旧の男性スタープレーヤーに登場願ったが、この2人を凌ぐ伝説の日本人選手が全英を始めとする4大大会やオリンピックを沸かしたことがある。活躍したのは、百年近くも前の大正時代。群馬出身の清水善造と福岡出身の熊谷一弥である。清水は、1920年の全英で挑戦者決定戦(当時のルールでは、タイトルホルダーは決勝戦のみを戦う。現在で言えば準決勝)に進出。1921年の世界ランクは4位! 一方の熊谷は、1918年の全米でベスト4進出。1920年のアントワープ五輪では銀メダル(!)を獲得している。本日紹介する『やわらかなボール』(上前淳一郎著、文春文庫)は、この2人にナンバーワン選手、米国人ビル・チルデンを絡め、清水のプレーにまつわる例の「美談」を描いている。日米の選手の生い立ちや境遇が対照的。臨場感とテンポの良さとが相まって、一気に読んでしまう。


   口中に
   春菊薫る
   夕餉かな


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『千葉の委員(チバノイイン)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:最初。