まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

パングラム

「黒水晶のスフィンクス、私の誓いを審査する」七五調になっているだけで、特に面白くも何ともない。「すばしこい茶色いキツネジャンプして怠惰な犬を飛び越える」も似たようなもの。ところが、翻訳される前の英文に当たると、様相が一変。“Sphinx of black quartz ,judge my vow.”“The quick brown fox jumps over a lazy dog.”洒落た文だと分かる。(えっ、何が面白いか、分からんてか?)スフィンクスの文にもキツネの文にも、アルファベット26文字がすべて含まれているところが凄い。キツネには“a”“e”“o”“r”“u”が7回重複しているが、スフィンクスの重複は“a”“o”“u”の3回だけ。重複を最小限度にして、アルファベット26文字を全部使って作った短文を“pangram”と呼ぶ。ことば遊びの例。我が国にもあって、平安中期に作られたという「伊呂波歌」が著名。子ども時分、「ドロタン」をやる際には必ず唱えた。男子10数名が集まると、適当な人物から順に一文字ずつ割り当てていく。「色は匂へど散りぬ…」で始まるから10番目と決まっているのだが、ほとんどが「ぬ(盗人)」になりたがる。逃げ回る方がスリリングだし、逮捕された仲間を助けられればヒーローになるからだ。警官希望はほとんどいない。それでは遊びが成立しないから、嫌でもパングラムは続き「…るを我が世誰ぞ常ならむ有為の奥山け…」まで到達する。運命の31番目「け(警官)」に指名された子どもの失望感は、深刻。鈍足ならなおさら。捜査に熱心になればなるほど、脱獄の危険は増す。金融機関に就職して支店長レースに負けた行員だって、あんな衝撃を受けたりはしない。話が横道にそれた。まちゃつも、現代版パングラムに挑戦。丸1日かかっての完成である。作品の紹介は次回。


   春雷や
   南風(はえ)吹く頃への
   バトンパス


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『貯金大好き、受け(チョキンダイスキウケ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:春彦の父。