見出しにぎょっとすることがある。表現が事実と異なっていたり、不正確だったりするとてきめん。活字が大きいだけに受けるショックも倍増。（涙ちょちょぎれるアルヨ！）と頭の中で叫んでしまう。記事はハサミで切り取られ、スクラップブックにのり付けされる。本日話題にするのは、コロンビア号の事故を伝える２００３（平成１５）年２／２付Y売朝刊。一面トップの扱いで、見出しは二段抜き（三段抜き写真２枚と二段抜き写真入り）。黒地に白抜き文字を使用し「米シャトル空中爆発」とある。搭乗員７名全員が死亡した痛ましい事故故、ご記憶の方もあろう。手元の辞書で「爆発」と「分解」とに当たる。「圧力の急激な発生または解放の結果、熱・光・音などと共に破壊作用を伴う現象」が爆発。「一体をなすものが個々の要素に分かれること」が分解である。事故の原因は、コロンビア号を打ち上げる際、外部燃料タンクから剥落した断熱材がシャトル左翼に衝突したこと。損傷した耐熱タイルが帰還時に剥がれてしまい、摩擦熱に耐えきれなくなった機体が分解したと聞く。同じ日の朝刊で、正確に「空中分解」と描写した新聞もあった。シャトルは、帰還時の大気圏内ではメインエンジンを使用しない。超高速のグライダーとなって降下してくるのである。Y売の記者はご存じなかったか。「爆発」と「分解」とではかなり違うと思うがねェ。
杉ならば火事の恐れもあるところ
楠に落ちれば煙にて済む
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『わお、まだ遠乗り（ワオマダトオノリ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：神戸港の前身。
