まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

Mark Twain(10)

1867年のヨーロッパ旅行は、トウェインに2つの実りをもたらす。1つ目は単行本“The Innocents Abroad”(何でも見てやれ、ヨーロッパ)が半年で3万部を売り上げ、収入が増大したこと。2つ目は人生の伴侶を得るチャンスに巡りあえたことである。出版は2年後、結婚は3年後のこと。同じ観光旅行団に参加していたCharles Langdonと知り合い意気投合。ランドンが妹Oliviaの写真を見せたのがきっかけ。一目惚れしたトウェインは、帰国後オリヴィアと文通を始めている。プロポーズは一度拒絶されるが、2ヵ月後に婚約にこぎ着ける。1870年、NY州南西部にあるElmira(人口3万人)で挙式。経済的に恵まれた環境に育つと、保守的な考えになるのが普通。だが、裕福な暮らしぶりだったにも関わらず、ランドン家は例外的に進歩的な考えを持つ家柄。奴隷解放、女性の人権向上、社会の平等実現などの運動に積極的に関わっていた。一方、トウェインの育ったミズーリ州奴隷制を公認。子ども時代を過ごしたハンニバルでは奴隷の使用人を抱えていた。奴隷制に何の違和感も持たず育ったトウェインが、ランドン家の縁者となったのである。人権に対する考え方が改まったであろうことは想像に難くない。オリヴィアとの結婚生活は、彼女の死まで34年続いている。コネティカット州Hartfordに居住した際には、Harriet Beecher Stowe(1811年〜1896年)の隣人となり、親しく付き合ったという。ストウ夫人は『アンクル・トムの小屋』の作者。南北戦争が始まる以前に奴隷制廃止の機運を起こした人物として知られる。


   他愛なきことを綴りて千余日
   その内飽きて筆も止らむ


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『夕霧、泣くか?(ユウギリナクカ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:筆跡が下手。