本年６／２７付Y売朝刊一面の「車暴走６人重軽傷」と題する記事。
２６日午後１時４０分頃、大阪市西成区太子２の路上で、ワゴン車が暴走し、通行人の男女６人を次々にはねた。車はその後も信号無視や対向車線の走行などを続け、約１．５キロ北の同市浪速区日本橋の府道（堺筋）交差点で停車中のトラックに衝突して止まった。大阪府警が、運転していた男を道交法違反（信号無視）容疑で現行犯逮捕した。…（以下略）
「暴走」には、「乱暴に走ること」の外に「無人の車が走り出すこと」の意味もある。続きを読めば、誤解の可能性は低い。が、タイトルだけで内容理解に至るには、主語を「（ワゴン）車」から「男」に改めたい。「ワゴン車が暴走し」ではなく、例えば「男がワゴン車を暴走させ」「男が車で暴走し」などと書くべきだろう。偶発的な交通事故などでは決してなく、事件性を持つことが読者にはっきり伝わると思うのだが…。（話が細かすぎるのぅ、まちゃつ。ここは、タイトルの「暴走」が元凶。「無謀運転６人重軽傷」「危険運転６人重軽傷」などと、明確な題にしたらええのとちゃうか？）それにしても、車は道具であり「意志」など持たない。装置はかなり複雑だが、生き物ではない。「暴走」したのは、車ではなく人間である。車メーカーから抗議の声が上がってもよさそうなものだが、そんなニュースは耳にしない。第４の権力に楯突けば、百害あって一利無しと心得ているからだろう。メディアから正確さが失われれば、ジャーナリズムは死ぬ。新聞を読まない家庭の増加と無縁ならよいのだが…。
ふわっとした民意捉えど迎え角
上がり過ぎれば失速の元
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『上薬、似たのいた（ウワグスリニタノイタ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：ホー、ホケキョ。
