まちゃつの徒然日記

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平城宮跡

小野妹子の末裔で大伴旅人の配下だった人物に小野老(おののおゆ)がいる。大宰府で少弐(しょうに:律令制で庶務担当の次官)を務めていた天平元(729)年頃に詠んだ和歌が知られている。「青丹吉寧楽乃京師者咲花乃薫如今盛有:あをによし奈良の都は咲く花の匂ふがごとく今盛りなり」。白壁に青瓦、朱色の柱に金の宝珠をあしらった平城京。春に咲き誇る白、青、赤、黄の花々のように、さぞ賑わっていることであろう。
2001年夏から8年8ヵ月をかけて完成した大極殿は、間口44メートル、奥行き20メートル、高さ27メートル。50メートルプールよりひとまわり狭い敷地に9階建てマンションを建設した規模。もっとも、二重入母屋造の大極殿は木造本瓦葺であり、直方体ではない。天平の世には、天皇の即位や外国使節を謁見する場として使用されたらしい。復元された大極殿は、柱の位置を除けば学者の推測に基づくもの(T_T)。工期が長すぎるのは、予算の執行の関係か? 気になるのは、180億円という巨額の建設費。国会で取り上げられた際の政府答弁。「特別史跡であり世界遺産である平城宮跡の保存を確実に図り次世代以降に引き継ぐとともに、来訪者が律令国家形成期の古代都城文化を体験的に理解すること等を目的に整備活用する云々」。役人の作文は、どうもまだるっこい。「匂ふがごとき平城京の一部復元」くらいで充分ではないか。費用が嵩んだのは、免震構造を採り入れたため。柱は花崗岩の礎石に乗っかり安心。だが、心配なのは免震装置が鎮座するコンクリート製台座。耐用年数500年を誇ると言うが、法隆寺を始め1300年を生き抜いた最古の木造建築物にコンクリートなど使用されていない。基壇には天然の岩石を使うべきではなかったか。


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それでは、本日のシャッフルクイズ。


『お相手にかかる(オアイテニカカル)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:表情から分かる。