日向市を出た「にちりん」１１号は、小倉ヶ浜、金ヶ浜の両海水浴場を過ぎると、一旦海側へ東行し反転した後に再び南下する。今建設されればトンネルで一直線に進むに違いないが、岬を迂回するルートで敷設されている。工事費倹約のためには致し方なかったのだろう。２度目の小さなトンネルを抜けると現れるのが耳川。いつものことながら、エメラルドグリーンの川面が美しい。釣り糸を垂れたくなるが、まだチャンスには恵まれていない。上流は米良と並ぶ隠田集落、椎葉村。訪れたことのあるNHさんの話によれば、１１０メートルの堤高を誇る上椎葉ダムが見事らしい。鉄橋を渡り再度トンネルをくぐると美々津（みみつ）駅に差し掛かる。上りの普通列車７３４Mと交換。美々津という地名に初めて接したのは学生時代。南宮崎から乗車した上りの寝台特急「彗星」が、本日と同様列車交換のために当地に停車したからである。翌未明、この「彗星」は厚狭駅に３時間も停車することになる。集中豪雨で線路が冠水したため。特急料金を返してもらったことは、この日記でも一度触れた。岳父丈母がそろって美々津出身と知るのは、その１０年後のこと。以来幾度か訪問。２面３線に跨線橋まである立派な駅だが、駅舎はなく現在は無人駅。栄光の時代もあっただけに無常観が漂う。１４：５３、秋月藩の居城のあった高鍋着。１５：０３、佐土原着。宮崎サファリパークは閉園し、ゴルフ場へと変身を遂げている。定刻の１５：１３、宮崎着。ホームに留まり、宮崎空港に向かう７８７系の発車を見送る。１号車には運転台は付いていても動力がない。モーター付きの２号車に押され、名残惜しそうにホームを離れていった。
丁寧に応対するも仏頂面
続く行列笑顔のレジ打ち
それでは、本日のシャッフルクイズ。
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：南の猿の意。
