まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

JR九州787系(7)

延岡を出ると、宮崎まで残すところ83.7キロ、1時間4分。小倉・宮崎間の339.9キロを特急に乗車しても50円しかかからない格安切符。まだ12円分残っているものの、南延岡、日向市、高鍋、佐土原と停車すれば、残念ながら787系とお別れである。諦めていた車内販売が延岡を過ぎると開始。まちゃつの胃袋にとっては、六日の菖蒲、十日の菊といったところ。肝心の鮎寿司も無し(T_T)。二昔前は車内でも扱っていたが、今はコンビニにしかないという。乗車券をヘッドレストに挟んだまま眠っていた前席男性。取り忘れぬかと心配していたら、日向市が近づくと静かに起き上がる。フックに掛けていた上着を羽織り乗車券を引き抜くと、ホーム上の人となった。日向市駅も知らぬ間に高架化されている。1面2線と寂しいが、駅舎天井に使用されているスギ材が見事。杞憂ではなかったと気付くのは「にちりん」が走り出して1分後。9Cの座席には、セブンスターが鎮座。慌てて下りたためポケットから転がり出たのであろう。宮崎平野は、概ね南北に細長い二等辺三角形をしている。南の底辺が宮崎市であり、北の頂点が美々津辺りである。海岸線の出入りが少ないのは、かつての海底が持ち上がって陸地化した隆起海岸だからである。その証拠にちょっと西(内陸部)へ入れば、太古の波打ち際が海岸段丘として今も残る。北から耳川、小丸川、一ツ瀬川、大淀川の各河川がこの海岸段丘をほぼ西から東方向に刻む。並行するR10をドライブすれば、段丘崖を駆け上ると段丘面に達しやがて段丘崖を下るのを何度か体験できる。が、鉄道に勾配は禁物。日豊本線は海岸段丘を避け、現在の海岸線にへばりついたまま一路宮崎を目指す。想像するだに恐ろしいが、乗車中にここで津波にやられると逃げ場は少ない。


   チョココロネ眺めるだけの幼時
   思い起こして老いて味わう


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『噴火して門を閉める(フンカシテカドヲシメル)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:かたく決心し、覚悟して事に当たる。