１４：０９延岡着。電化される以前の１９７３年夏、このホームに降り立ったことを思い出す。前年に日之影線が高千穂まで延伸され高千穂線と改めた頃である。大阪から新幹線と「つばめ」を乗り継ぎ熊本入りした、T山、Y田、まちゃつの３人連れ。翌日、豊肥本線の立野でスイッチバックを味わい、阿蘇・中岳の噴火口を覗く。午後、産交バスに乗車し、根子岳の麓を回るR２６５で高森に移動。更に延岡行き国鉄バスに乗り換え、高千穂を目指した。折からの雷雨の中、R３２５を走行した運転手はこれぞプロと呼ぶに相応しい技量の持ち主。狭隘な九十九折りの高森峠でも車酔いを出さない。大型船の船長の風格さえ漂う。夕刻、高千穂に到着し民宿で一泊。神楽を見物。遊覧ボートに乗り天岩戸神社に参拝。真新しい高千穂駅から延岡まで普通列車キハ何とかに乗車。「しいば」だったか「みやざき」だったか、急行に乗り換え叔父宅のある南宮崎に向かう途中でのこと。その後、国鉄高千穂線は高千穂鉄道と名を改め営業を続けたものの、２００５年の台風で軌道・橋梁に甚大な被害を受け廃線に至った。天岩戸駅南側に架かる高さ１０５メートルの高千穂橋梁も、五ヶ瀬川左岸に辛うじてへばりつくロマンチックな名の影待駅もただ朽ちるのを待つのみか。延岡駅には、既に高千穂線のホームもない。年年歳歳花相似。歳歳年年人不同。
Happy birthday,HOさん。
ラクダ御す姿に見えて雲の峰
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『弔い歩いた（トムライアルイタ）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：１０００メートルで行う自転車競技。
