まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

JR九州883系(3)

車内に入ると「JR九州はネズミ園と提携したの?」という印象を持つ。ヘッドレストが例のキャラクターの耳にそっくり。白を基調としたインテリアにシートはダークレッド。車両により他にブルーやグリーンのシートも存在するらしい。床はライトブラウンのフローリング。ぱっと見ボウリング場のアレーといった感じで、四角く小さな刻印には“883 SONIC FAMILY WONDERLAND EXPRESS HAKATA OITA”とある。デイパックと鞄を頭上の収納棚に仕舞う。2号車10番に腰を下ろそうとするのと「ソニック」が動き出すのとがほぼ同時。危うくふらついて転倒しそうになった。入線してきた時の東方向に進むものと身構えていたら、逆方向に走り始めたからである。小倉から在来線に乗り換えるのは20年ぶり故、うっかりしていた。鹿児島本線日豊本線とが合流する小倉駅は、アルファベットで言えばYの交点に位置。西に向かって口を開いた格好をしており、左が日豊本線、右と下部が鹿児島本線という構造である。下り「ソニック」はYの右から小倉に到着。乗降が済むと来たルートをしばらく引き返し、西小倉から左へ分岐すると大分に向かう。小倉までの客が座席を戻さずに下車したのであろう。座席の向きとは逆に列車が進行していて落ち着かない。通路側座席下のペダルを踏めば座席の向きを変えられる。立ち上がろうとして再びふらついてしまった。(こんなに出していいの?)と思う程の速度だけが理由ではない。ちょうど差し掛かった左カーブに車体が大きく右側に振れ、いきなり振り子電車の洗礼を受けた形。苅田を過ぎる頃、西に特徴のある稜線が現れる。平尾台の東に位置。標高400メートルから急に落ち込んでいるために、さながら南に向かって泳ぐナポレオンフィッシュである。地図に名前はない。車でR10を行き来する際には2,30分間はちらちら眺められるのであるが、「ソニック」だと5分が限度。流石である。一旦高速バスに流れた客を呼び戻しただけのことはある。暫く見ないうちに主な駅が様変わり。行橋も中津も高架化されている。乗客増が見込めない鉄道会社は、不動産業に精を出すということ。高架化した駅舎に店舗スペースを設け、賃貸料でも稼ごうとの魂胆か。走行音は関空快速でお馴染みの223系に酷似。Hyuuuuum,Kyuuuuumで始まりトココンケチャコンとポイントを通過。更にHyuuuuumで加速。特急料金を払うだけあってモーター音は静か。風切り音Shuhhhhhの中にかすかにGuuuuumが混じる。8分咲きとなった沿線の桜を次々に後方へ押しやり、「ソニック」13号は定刻の11:59高架化された大分駅1番線にすべり込んだ。これだけ快適なのに、小倉以南の追加料金が50円とは。安っ! 正確に言うと、宮崎までは339.9キロある。その内の132.9キロに乗車しただけだから、距離で言えばまだ4割に過ぎない。実にたったの20円である。2番線には乗り継ぎの787系「にちりん」11号が待機している。残りの30円を味わわねばなるまい。でも、本日乗車する列車は次で6本目。まちゃつも好きやねぇ。


   トオルちゃん市役所なくさばしがないねぇ


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『一見の子はお歳、秋田に来て芝を曲がる(イチゲンノコハオトシアキタニキテシバヲマガル)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:男が社会に出れば、敵が多く厳しい。