吉井川、旭川、福山城が矢のように過ぎゆく。豊満な梅干し２体のトークに耐え続けて１時間少々が経過し広島駅に近づいた頃、速射砲が急にトーンダウンした。きっかけは、７分の列車遅延を告げる車内アナウンス。ネックレスと紫おつむには不都合な知らせらしい。映画『アポロ１３』なら、“Houston,we've had a problem.”といったところ。遅延理由は走行中に異音が発生した上りの「こだま」。停車して点検中のため、その影響により遅れが発生しているという。元気のなくなった南高梅は、通りかかった車掌に早速相談。漏れ聞こえてくる内容によると、心配の種は小倉駅での乗り継ぎ時間。乗り換え予定の特急「ソニック」１１号大分行きの小倉発は、１０：０９。「みずほ」の小倉到着がダイヤ通りなら１０：０１でソニックに充分間に合うが、７分遅れで大丈夫かというものである。小倉駅での新幹線・在来線相互の乗り換え所要時間は、「公称」７分。だが、手際よく移動すればもっと短くて済む。肝心なのは、グリーン車（６号車）のデッキからホームに出ること。目の前がエスカレーターだから、コンコースに下りるのに長くて１分。反対方向に引き返して在来線乗換口までが１分。「ソニック」の待つ７番乗り場は、乗換口から最も近い。短い階段を下り更にエスカレーターで１〜２分という具合。（１０分程度は待ってくれるんじゃないの？１５分を超えたら難しいかなぁ）などと勝手に想像する。実は、トフコさんとまちゃつも小倉で「ソニック」に乗り継ぐ。だが、心中穏やか。さざ波すら立っていない。乗車するのは停車駅の多い１１号ではなく、最速の１３号。乗り継ぎに３９分もある(^o^)。「ソニックに乗り継げるよう要請致します」と車掌。保証を求められると「確約は致しかねます。会社が異なりますので。新下関通過後に改めて要請結果についてご案内致します」と応じ、一礼して７号車に消えた。すぐ前を走行する「ひかり」５４５号がスピードアップできたからか、新下関通過時の遅れは、５分に短縮。「こだま」の件は片付いたのであろう。関門トンネルに入ると、要請受託のお知らせ。続いて、「階段やエスカレーターに近い３号車５号車６号車デッキに予めお集まり下さいますよう、ご協力をお願い致します」のアナウンス。口から先に生まれた梅ちゃん２人、良かったねぇ。トフコさんとまちゃつも下車準備。誰もいない、最後尾デッキへと向かう。
トフコさん行くとこ何処へもついていく
濡れ落ち葉と化す三十年後
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『何か分かる？（ナニカワカル）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：犯人が捕まる。
