まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

『徒然草』第二百十一段

「何事も当てにすべきでない。愚かな人が恨んだり怒ったりするのは、何かに深く頼ってしまうからである。自分に権力があるからといって頼みにすべきではない。強いものが真っ先に滅ぶからだ。財産が多いからといって頼りにはできない。わずかの時間に失いやすい。学問・才能があっても当てにはならない。孔子のような偉人でも時勢に合わないということがある。優れた品性があるからといって頼りにはならない。徳の高いことで知られる孔子の高弟、顔回でさえ不幸(貧乏暮らしの末に30歳で逝去)だった。主君から特別にかわいがられていたとしても、そんなものは屁の突っ張りにもならない。主君の気が変われば、たちまち罪を着せられ殺されてしまう。家来が付き従っているからといって頼りにしてはならない。背いて逃げることもある。好意に甘えるべきではない。間違いなく薄情になる。約束も当てにならない。信実のあることは少ないからである。自分自身(の権勢・財産・才能・徳性)や他人(の寵愛・服従・好意・約束)を当てにしなければ、諸事好都合に運べば喜び、たとえ不首尾に終わった場合でも恨みや怒りとは無縁でいられる。すがるものがなければ束縛がない。左右は広々とし、前後にも立ちふさがるものはない。一方、すがるものがあると、自分の前後左右が窮屈になりつぶれて砕けてしまう。心遣いがわずかとなりゆとりをなくしてしまうと、事ごとにいがみ合い口論し自身が傷つく。ゆったりとして穏やかな気持ちでいれば、毛一本たりとも損なうということがない。人間は、天地で最も霊妙なものである。天地は無限。人の本性もまた同じ。寛大な気持ちを維持し、行き詰まって苦しむことがなければ、喜びや怒りの感情が人の本性に障害とはならず、何かに思い悩むことはない」


   プロデュースすべきは野ブタか信孝か


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『クマを抱く(クマヲダク)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:酒に酔ってくどくど言う。