８９年前の本日午前１１時５８分に発生した関東大震災では、死者・行方不明者は１４万２千人に達し負傷者も１０万人を超えた。大規模災害に対する備えを心がけたい。ところで、TH市長。水道管の耐震化は大丈夫でっか？消火できんかったら、悲惨でっせ。
プロの書いた文章を「味わう」シリーズの２２回目。本日の話題は、１９９８（平成１０）年７／１４付N経新聞のコラム『春秋』。例によって、おかしな表現が校閲部のチェックを通り抜けている。探してほしい。
わずか一カ月前、田中前首相の在位記録を更新し、長期政権への足固めをねらった橋本竜太郎首相だったが、参院選の壁は予想以上に高かった。長期政権は夏の夜の夢と消えた。▼退陣表明した記者会見での首相の表情には悔しさがにじみ出ていた。政権の幕切れはいろいろだが、参院選の大敗が引き金になった例はあまりない。わずかに土井ブームを引き起こした八九年夏の宇野内閣のケースがある。この時の選挙でさい配をふったのは皮肉にも幹事長の橋本氏だった。▼政界には不景気は野党より政権党にプラスに働くとのジンクスがある。不況―公共事業のバラマキ―政権党。だが自民党得意のこの票集めの仕組みは今回は効き目がなかった。当初有権者の関心は低く、業界を動員しての利益誘導型選挙は万全かに見えた。が、投票率アップで当選水準は上昇し組織頼みのコンクリートの堤防は水没して役に立たなかった。…（以下略）
「政権党にプラスに働く」の部分と「ジンクス」とが相容れない内容となっている。「ジンクス」の意味は、「縁起の悪いこと」。「同じような場面で、決まってそうなると信じられている事柄」の内、凶事についていう。漢語では「非運」「不運」が近い。運の良さを強調したいのであれば「政権党にとって験が良い」で済む。吉凶いずれにも使える「言い習わし」を使うか、簡潔に「口碑」とやってもよい。「政権党にプラスに働くとの口碑がある」と書けば、すっきりする。他紙も「やらかして」いる。例えば、ワールドシリーズ第２戦を伝える１０／３０／２００９付A日新聞夕刊。こちらには、決勝ホームランを放つ'Deki選手の写真と共に記者の署名「F角元伸」入り。読者に変な日本語を植え付けてはあきまへんなぁ。
時ならぬ紅葉散らして若葉出づ
世代交代楠の見事さ
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『ルカが騙す（ルカガダマス）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：『どくとるマンボウ航海記』によれば、ここには「アタオコロイノナ」という神さまみたいなものがいるらしい。
