まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

HVP

3/26付ナショナル・ジオグラフィックの記事から。何やら最高殊勲選手(MVP)に似ているが、野球とは関係ない。超高速度惑星(hypervelocity planet)の略。ブラックホールの重力により、銀河系中心部から弾き飛ばされるHVPの予想最高速度は時速4800万キロに達するとのことである。研究通りなら、地球の公転速度の480倍。太陽・地球間の距離(1億5千万キロ)を3時間少々で移動する訳であるから、「超高速」も誇張ではない。地球の公転速度を歩行者に例えるなら、HVPの速度は拳銃から発射される弾丸の速度に相当。論文の筆者は、ダートマス大学の院生Idan Ginsburgさん。HVP上に我々が立てば、短時間の内にどんどん遠ざかる銀河を眺められるという。ギンスバーグさんの説に従えば、惑星がすべてHVPとなる訳ではない。先ず、中心にある恒星が連星(互いの周りを回る恒星)でなければならない。次に、その連星がブラックホールの強力な重力で引き離されるほど近接した位置に存在する場合に、一方が高速で外へ弾き出され惑星を道連れにする可能性が初めて出てくるという。時速240万キロで銀河系を脱出しつつある超高速恒星(SVS)が発見されたのは、7年前。現在までに10個を確認済み。明るいため観測が比較的容易なSVSに比べて、暗いHVPを発見するのは現在の観測装置では不可能という。見えないだけに闇夜の弾丸といった感じだが、宇宙はとてつもなく広い。遭遇する確率など、宝くじの1等に当選し続けるより遙かに低い。


   軒裏を濡らす大雨突風に
   いかずち加わり「のぞみ」を止める


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『漢字考える(カンジカンガエル)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:本調子になる。