現在でもGM,Ford,Chryslerの各本社は、ミシガン州にある。が、かつてのビッグスリーの栄光は今何処。「祇園精舎の鐘の声…」ではないが、閉鎖を余儀なくされた生産現場は少なくない。GMだけに限定しても、８０年代以降に閉鎖されたり譲渡されたりした工場数は４３に上る。７割近い２７工場は２０００年以降に閉鎖されたもので、直近の５年間だけを数えても１８工場に達する。米加の２カ国内に限った数字であり、海外の工場は含んでいない。２００７年のサブプライムローン問題に端を発した不景気が、翌年のリーマンショックを引き起こし、自動車産業を巻き込んでしまった図式である。衰退していく米自動車産業がかいま見えるのは、２００９年公開の映画『グラントリノ』。デトロイトのダウンタウンすぐ北隣に位置する、ミシガン州ハイランドが舞台。クリント・イーストウッドが演じるのは、フォードの工場で５０年勤続後、定年退職となり余生を送る頑固な元自動車工。自分が組み立てていた７２年式２ドアHTを大事にしている。映画の題名は、フォードのこの車名に由来。ガソリン価格が安い時代に製造されたgas guzzler（ガソリンがぶ飲み車）だが、フォルムは素晴らしい。特筆すべきは、その巨体ぶり。当時の中型に過ぎないが、vehicle buff（乗り物狂）のまちゃつとしては、その主要諸元を記さざるを得ない。（ ）内は、現在日本で販売中のGM中型クーペCTSのもの。単位のない数字はミリメートル。
全長５２６５（４８００）全幅２０１４（１９００）WB２８９６（２８８０）排気量７リッターV８、６.６リッターV８、５.８リッターV８、４.９リッターV８、４.１リッターL６（６.２リッターV８、３.６リッターV６）
ダイエットに挑んだマッチョ・カーだが、売れ行きは今ひとつのようである。
PLの花火見せむとパイロット
和歌山通過後蛇行のサービス
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『笑いし次官（ワライシジカン）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：満州事変の首謀者。
