まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

恩師、Pehda先生(277)

先生のお気に入りの1つに和傘がある。竹と和紙とで作られる工芸品が先生の心の琴線に触れたか、番傘の素晴らしさを拝聴した。空に向けて開かず、一旦地上に向けて開いた後に上に向ける。こうもり傘に比べ重たいから、などと教わる。日本人の如く平板に“BAN・KASA”と発音なさり、珍しかったのを思い出す。先生が日本語を口になさる際には、「バンガーサ」のように後ろにアクセントが付くのが普通であった。和傘の内、上物が「蛇の目傘」。大衆用の雨傘が「番傘」。旅館が貸し傘に番号をふったのが、名の由来ともいう。江戸時代に旦那が番傘を使用すると、供の者は「番奴」と呼ばれる傘を使用したらしい。番奴には周囲に黒い縁取りが施してあるため、遠目にも一目で主従関係が判明したという。和傘の骨は44本から48本。こうもりに比べれば格段に数が多い。重量がかさむ所以。直径は大きな物だと110センチ。全長は74センチから81センチ。高級品には小さな和紙20枚以上が張られているが、普及品には通常4枚。材料の竹も和紙も流行のC国製。C国製なら「和」紙ではなく「華」紙じゃないか、とつっこみを入れたくもなる。雨天時に使用した場合に、傘立てに逆さに立てるのは厳禁。頭頂部に水がたまり、すぐに駄目になってしまう。軒先や天井からつるして保管するのですぞ。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『井戸が要らん(イドガイラン)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:指針。