まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

新聞記事の面白さ(19)

プロの書いた文章を「味わう」シリーズの19回目。本日の話題は、5/1/2004付A日新聞『逆風満帆』。「力に頼りすぎたツケ」「体の声聴き、細く長く」と題し、プロ野球ロッテの黒木知宏投手を特集している。「クオリティー・ペーパー」を自称する割には写真が大きい。5段抜き故、スポーツ紙並み。例によって、おかしな部分を探してほしい。今日は、「超」易しいアル。

ロッテの2軍グラウンドである浦和球場には、「黒木ロード」と呼ばれる1本の道がある。「走るしかできなかった」という黒木知宏投手(30)がリハビリのために外野を往復し、その部分だけ芝生がはげて土が見えている。…(略)…黒木がカウント2−1から投げた内角低めの直球は、プリアムに高々とスタンドに運ばれ、まさかの同点2点本塁打。延長戦に持ち込まれてロッテは破れ、連敗は日本記録の17となった。…(略)…

「破れ」とはひどい。校閲部の目は節穴か。まだ続きがある。

ところが、にわか作りの筋肉は早々に弱点を露呈する。使い込まれていないから、耐久性がない。右ひじを早々に痛め、キャンプ後半にはまともにボールが投げられなくなった。無理しているうちに、腰や太ももも痛みだした。黒木が真剣に野球をやめようと考えたのは、後にも先にもこの03年春だけである。わらをもすがる思いで黒木が決断したのは、「イチかバチか、楽なフォームで投げてみよう」という選択だった。…(略)

「早々に」の重複を削ったり、「真剣に」の位置を「考えた」の直前に移したり、「イチかバチか」を「一か八か」と改めたい気分もあるが、「わらをもすがる」に比べればどうでもよい。「わらにもすがる」じゃないのかなぁ。校閲部は、ただの飾りか。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『ハマチ生む与作ね(ハマチウムヨサクネ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:小説家、劇作家、評論家。