まちゃつの徒然日記

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新聞記事の面白さ(18)

昨年度から、小学校国語・社会の教科書に新聞記事が掲載されている。文科省検定済み故、間違いの心配は無用だろう。だが、日々目にする新聞の文字数は膨大。校閲のチェックをくぐり抜け、誤りが紙面を「飾る」こともちょくちょく起きる。早速切り抜かれ、スクラップブック入りとなる。本日の話題は、2010(平成22)年5/4付A日新聞、「ギリシャ公務員 神殿で政府批判」と題する記事。横断幕の文字を写真でも紹介。大人4人分ほどもある巨大な文字で“PEOPLES OF EUROPE”“RISE UP”とある。例によって、おかしな表現が含まれている。見つけてほしい。

【ローマ=南島信也】財政危機に陥っているギリシャで4日、公務員労組「ギリシャ公務員連合」(組合員数約75万人)が公務員の昇給や賞与廃止などの政府の財政再建策に抗議し、48時間のストライキに突入した。テレビ局に乱入したり、古代遺跡パルテノン神殿で政府批判を繰り広げたりするなど、全土で混乱が広がりつつある。4日未明には、共産党系組合の約200人がパルテノン神殿に集まって「ヨーロッパの人々よ、立ち上がれ」と書かれた横断幕をアクロポリスの丘から垂らし=写真、AP=、厳しい緊縮策を決定した政府への抵抗を呼びかけた。

英単語“people”の意味は、集合名詞なら「人々」でよい。だが、普通名詞(不定冠詞や複数形の“s”がつく)化すると、「民族」「国民」に変わる。公立出身でも、高校1年で習うがねぇ。「ヨーロッパの諸国民よ、立ち上がれ」の間違いであろう。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『志士、野心よ!(シシヤシンヨ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:ビギナー。