まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

幼名

戦前なら、今日は海軍記念日。1905(明治38)年の日本海海戦勝利を記念して翌年に制定。敗戦の年まで40年続く。授業はないが、学校毎に将校がやってきて講話をしたという。日本海海戦で思い出されるのは、秋山真之。幼名は淳五郎。『坂の上の雲』の主人公である。幼い頃は小柄で色黒。いたずらの限りを尽くす。大人が懲らしめようにも足が速く、なかなか捕まらない。が、言語能力には優れ、和歌や俳句が当意即妙にポンポン飛び出したという。雪の朝、厠へ行くのが面倒になった淳五郎。北窓から放尿に及んだ際に詠んだという狂歌。「雪の日に北の窓あけシシすればあまりの寒さにちんこちぢまる」思わず笑ってしまうが、7,8歳児の作だと聞けば恐れ入る。後年「智謀湧くがごとし」と称される名参謀の片鱗が現れているではないか。維新を迎えても、武家の風習がすぐに改まる訳ではない。10石取りの秋山家でも、幼少期だけに用いる字(あざな)を持っている。三男の好古(後の陸軍大将)であれば、信三郎である。元服すれば、衣服や名前を改める。「真之」「好古」は諱(いみな)。実名なのだが、主君や親以外が呼べば非常な無礼となる。NHKスペシャルドラマでも「淳さん!」「信三郎さん!」などとは呼ばれるが、「真之!」「好古!」とは呼ばれない所以である。まちゃつの家系で言えば、前の世代までは字を持っている。親父の字は「Yたみ」、諱は「Tろう」である。制度として、青年期以降の名前を持つのも悪くないと思う。心機一転、新生活が改まる。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『鮫の鼻と気(サメノハナトキ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:すぐ近く。