まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

“Driving Miss Daisy”(2)

昨日の続き。母親Daisyのために息子のBoolieが次々に購入する車が圧巻。高級車の代名詞、キャデラックが次々と登場する。映画評論の中には、冒頭シーンで隣家の庭に突っ込む車種を「キャデラック」と書いているものもあるが、変だ。まちゃつは、乗り物には関心がある。スクリプトを確認してみると、以下のようになっている。

Boolie : You backed the car into Pollacks' yard.
Daisy : You should have let me keep my LaSalle. It wouldn't have behaved this way.
Boolie : Mama,cars don't behave. They are behaved upon. You demolished that Chrysler by yourself.
息子:バックでポラックス家の庭に突っ込んだのは、母さんなんだよ。
母:ラサールを運転させ続けてくれりゃよかったのに。あの車なら、こんな動き方などしなかったはずよ。
息子:母さん、車が自分をコントロールしたりはしないよ。人にコントロールされているんだ。母さんが自分であのクライスラーをがらくたにしちまったんだよ。

「キャデラック」ではなく「クライスラー」だと、はっきり書いてある。映画には登場しないが、クライスラー・ロイヤルに乗る前の車種はラサール(左右のフェンダーがかまぼこ型ボンネットより一段下にうねっている。前照灯はボンネット先端に取り付けられているから、多少寄り目ぎみ)だと分かる。デイジーにとっての3台目(?)、お抱え運転手ホークが運転する1台目は、えんじ色のハドソン48年式。後輪に覆いがついている。2台目が、黒のキャデラックFleetwood 60Special。叔父の誕生祝いにアラバマまで出かける。3台目は、65年式キャデラックHardtop Sedan。この頃にはデイジーはホークと完全にうち解けるだけでなく、頼り切っている。最後は、70年式キャデラックか? 新車に変わる度に、旧型はホークに払い下げられる。デイジーが旧型がいいとごねた場合に備えてのこと。最後のシーンでは、息子ブーリーの愛車はキャデラックからベンツに変わっている。かつて最も良い形に思えた、1965年式Hardtop Sedanの主要諸元を書いて本日はお開きにする。最盛期のアメ車は巨大。( )内は、2012年式Acura RLのもの。全長5690(4973)mm、全幅2029(1847)mm、ホイールベース3289(2800)mm、エンジンOHV7.7liter V8(SOHC3.7liter V6)


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『弟子、勇士やん(デシユウシヤン)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:乗り遅れると大変。