まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

“October Sky”

主人公のホーマー・ヒッカム・ジュニアは、ビッグ・クリーク高校に通う数学の苦手な高校生。父親は、炭坑の現場監督。鉱夫達の信頼が厚い。いずれは息子を同じ職場にと考えている。が、本人にその気はない。暗闇の中、炭塵にまみれる生活を潔しとしていない。死者も出る危険な作業を心配する母親の気持ちを汲んでのことでもある。フットボール選手の奨学金を得、町を出て行ける兄のような存在は稀。奨学金がなければ、炭坑で働くしかない。羨望の的。10/5/1957、スプートニク旧ソ連が打ち上げた人類初の人工衛星)の航跡を目にしたのがきっかけで、3人の仲間を募り手製ロケット作りに乗り出す。失敗の連続。父親に反対されるだけでなく、山火事の原因と間違えられ逮捕される屈辱も味わう。重傷を負った父親の代わりに実際に炭坑で働く経験もする。唯一理解を示してくれるのは、物理・化学担当のライリー先生。お陰でホーマーは全米科学コンテスト優勝を目指す。進学のための奨学金が得られる可能性があるから。難病(ホジキン病)と闘いながら支援するライリー先生は、母校だけでなくコンコード大学も首席で卒業した才媛。貧困地域のレベルを最高水準に引き上げようと心を砕く。「一生懸命やってますよ」と答える生徒にかけることばが印象的。“Do better.”大リーガーのロジャー・マリスマイクロソフト共同創業者のポール・アレンダンブルドア校長役のリチャード・ハリスらと同じ病気で亡くなる。後に、陸軍士官を経てNASAの技術職に就いた人物の自伝的映画。感動作。邦題の『遠い空の向こうに』は、今イチ。直訳で『10月の夜空』とやるか、原作通り“Rocket Boys”とやる方が良かったのではないかなぁ。だって、“October Sky”は“Rocket Boys”のシャッフルなのだから。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『姫が出るから(ヒメガデルカラ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:頭を強く打った感じ。