まちゃつの徒然日記

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Sequoia National Park(2)

国土の広いアメリカで怖いものといえば、山火事(wildfire)。火の不始末によるものだけではない。落雷などの自然現象が原因で発生したりもする。開園した当初は、公園内に山火事が発生すると、消防、警察、レンジャーが総力を挙げて消火に努めたらしい。貴重なセコイアの森を守るためである。ところが、これは逆効果であることが後に判明。ジャイアントセコイアを詳しく調べてみると、いずれの樹木も2,30年に1回の割合で焼けこげた痕跡を持つ。セコイアの樹皮は5,60センチ。よほど大規模な山火事でない限り、形成層まで損傷を受けることはない。下生えが焼き払われれば、腐ったり枯れたりした植物が除去される。のみならず土壌の栄養分が回復する。病害を持つ植物や害虫も一掃できる。実際、セコイアは熱を受けると種子を放出する。火災で下生えの茂みが除去されれば、新芽の生長も促進されるという訳である。セコイアデンドロンにとって、山火事はデメリットだけをもたらすものではない。子孫繁栄のためのチャンスでもあるのだ。根の範囲は、水平方向だと半径45メートルに及ぶという。ただ、垂直方向には浅く、地下1,2メートルしかない。人がたくさん集まり接近すると、根に負担となる。対岸の火事とゆっくり構えてはいられない。屋久杉にも立ち入り禁止区域を設定すべきではないか。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『靴を殺す子(クツヲコロスコ)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:真心を込めて一生懸命にする。