まちゃつの徒然日記

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新村出(しんむら・いずる)

収録項目24万、各界専門家による執筆、百科事典的機能も併せ持つ国語辞典の先駆け、広辞苑。本日話題の人物は、その編者である。コンセプトが画期的だったからだろう、2千円の初版は100万部を売り上げるベストセラーとなる。大卒初任給が9千円の時代にである。衝撃が大きいから、10年では収まらない。在籍した中学校にも推薦する教師がいた。「にいむら・で」とか「にいむら・いず」とか紹介していたのは、ご愛敬。さすがに、高校ではそのレベルの教師には遭遇せずに済んだ。新村出(1876年10/4〜1967年8/17)は、山口県の生まれ。出(いずる)という名は、父親が山形に続いて山口に県令として赴任したことに由来。山が2つ続いて「出」になったという訳である。静岡中学、一高、東京帝大国文卒。助手を経て東京高師教授。東京帝大助教授時代に英独仏に3年留学。帰国後、京都帝大教授に就任し終生を京都で過ごす。広辞苑の初版が刊行された翌年の1956年に、文化勲章を受章している。号の「重山」も「出」に因む。手元にはS選国語辞典(小学館)3800円もある。広辞苑には掲載されている、吹田市、八尾市、藤井寺市。いずれもS選国語辞典には収録されていない(T_T)。政令指定都市堺市まで載っていないようでは、漏れすぎではないか。広辞苑第六版は8400円。大卒初任給は20倍以上に跳ね上がったが、広辞苑は4倍に留まっている。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『筋書きゆく(スジガキユク)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:物事を始めるのにちょうど良いタイミング。