まちゃつの徒然日記

まちゃつのブログです。はてなダイアリーから引っ越してきました。

辞書

文章を書けば辞書の世話にならぬ日などない。表現や漢字の使い分け、思い違いの排除には必須。こんな駄文でも、字引く書なり(dictionary)の厄介にならずに出来上がったことなど皆無である。「手あかにまみれるまで使い込む」ものだった紙の辞書が、電子式になって久しい。かさばらないし、関連する項目へすぐにジャンプできる。履歴は記録してくれるし、音声案内付きである。紙製には寄り道のできる利点があり、広範囲を一度に見渡せるなどとと言ってみたところで、多勢に無勢。紙製の劣勢は明らか。一度に50冊も100冊も紙製を持たされた日には、学生だって一歩も動けない。命に関わりかねないから、書籍の売り上げが減少するのも当然の成り行きか。子どもの頃、意味調べの宿題でうんざりさせられたのが堂々巡り。ある語を調べる。説明の意味が分からないので、その語の意味を更に調べると、また最初の語に戻るというもの。どういう語であったか、残念ながら失念。現代版で具体例を挙げる。ある分野についてまったく知識がない場合の表現に「右も左も分からない」がある。真面目な性格で本当に右左の分からない人物がいたとしたら、辞書で「右」に当たるだろう。広辞苑なら「南を向いた時、西に当たる方」と完璧な説明。だが、当人が普段方角を意識しない人物であれば、真相に迫るため次に「南」を調べるに違いない。「日の出る方に向かって右の方」が得られる。「右」の意味を知りたくて辞書と相談したのに、出発点に戻ってしまう。大きな辞書と格闘した後の空しさは、例えようもない。辞書は、子どもの発達段階に応じて買い換えるべし。


それでは、本日のシャッフルクイズ。


『熊に当たる(クマニアタル)』


今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント:かっとなる。