ペーダ先生ご使用教材のJoey Adams著“The Borscht Belt”に登場する人物の１人に、Jerry Lewis（１９２６年３／１６〜）がいる。コメディアンだが、多才。俳優、脚本家、映画監督、プロデューサーをこなし、King of Comedyの異名を取る。ジェリー・ルイスは、ニュージャージー州ニューアーク（同州最大の都市。州都はトレントン）の生まれ。本名、Joseph Levitch。両親はロシア系ユダヤ人。父ダニエル・レヴィッチは、Danny Lewisの芸名を持つ寄席芸人。母レイチェル・レヴィッチは、ラジオ局のピアノ奏者。共稼ぎであるが、かろうじて生計を維持できるレベルの暮らしだったという。Catskillで仕事をしていた父親の縁もあり、５歳で初舞台。芸名のJoey Lewisは、人気コメディアンのJoe E. Lewisやヘビー級ボクサーのJoe Louisに酷似。１５歳でレコードに吹き込む際、Jerry Lewisに改名している。ラストネームだけ父の芸名を引き継いだ訳。ニュージャージー州Irvington High School卒。日本と異なり９年生から１２年生が学ぶ４学年制である。健康診断で心雑音が見つかったため、第二次大戦では軍役に服していない。ナイトクラブ回りをするうち人気沸騰。舞台、ラジオ、テレビ、映画と活躍の場を広げる。戦後、俳優のDean Martinとペアを組み『底抜け二人組』を結成。ドタバタ喜劇映画『底抜けシリーズ』（英語名“Dean Martin and Jerry Lewis”の制作数は１７本に上る。スーツをクリーニングに出さず、人にやってしまう。また、靴下を履くのを拒否したこともあり、「服を着た馬」とも呼ばれる。後に『スター・ウォーズ』を制作するジョージ・ルーカスがカリフォルニア大学に在籍していた頃、同大学で映画の授業を担当してもいる。特筆すべきは、慈善活動。筋ジストロフィー患者支援の５０年に渡る寄付金集めの活動に対し、ノーベル平和賞にノミネートされた経歴の持ち主でもある。
それでは、本日のシャッフルクイズ。
『隠喩捨てん次元（インユステンジゲン）』
今度会ったら、答えを言ってね。
ヒント：国会議事堂前、尾崎記念公園内に設けられている。
